
はわき
高山では「素焼き」の状態で商品が届いたところから、
工程が始まります。
「素焼き」のうつわをまず、
綺麗に掃除するところからスタート。
電動の羽箒で器の表面の付着物を
取り除いていきます。
器表面を掃除することで、
絵付けの際の色乗りや施釉の仕上がりが美しくなります。

パット印刷
高山で得意としているのが、
こちらのパット印刷。
樹脂版の絵具をシリコンパットに転写して
器の表面にプレス印刷する技法。
手描きのような風合いや、
色の濃淡の表現も得意です。

絵 付け
パット印刷で描けない細かな部分は
筆を使って手作業で描きます。
細い線を描く「筋引き」や「ふち錆」
などの技法を用いており、
その他にも一閑人と呼ばれる、
人を模った小さな意匠の体に色を乗せたりします。

絵描き職人
高山の絵柄の原画を描いている
職人のブース。
タイミングが合えば、
実際描いている様子を間近でご覧いただけます。

釉薬
絵付を施した器に釉薬をかけて表面をコーティングします。
次に水で濡らしたスポンジコンベアに器を乗せ、
高台(器の底)部分の釉薬を剥ぎ取ります。
高台の釉薬を剥ぐことで、
焼成中に溶けた釉薬の底の部分がくっつくのを防止します。
※釉薬には色々な種類があり、焼成後透明になるもの、
鮮やかに発色するもの、つるりとした透明感のある見た目のもの、
マットなものなど、質感も様々です。

釉薬ロボット
◇1度(1日)の窯入れで焼成できる器の量
→約3000枚(※器の種類や大きさによって異なります)

窯
窯詰めをして本焼成をします。
高山の窯の温度は1270℃で、10時間かけて焼成し
約12時間かけて冷却します。
※釉薬は窯が高温になると溶け出してガラス質の膜となり
器の表面をコーティングします。
この作用によって見た目が美しく
吸水性は無くなり器の強度が増します。
◇1度(1日)の窯入れで焼成できる器の量
→約3000枚(※器の種類や大きさによって異なります)

高台すり
焼き上がった器の高台を研磨します。
テーブル等への傷つき防止や手触りを良くするために
滑らかな状態に整えます。

検品
完成した器は1点ずつ手に取って品質を確認します。
この時に、色むらが激しいものや部分的に破損している物、
小さな汚れがある等不具合がないか確かめ、
そうした商品基準に満たない器は除外していきます。
品質確認を終え商品として完成した器は
各地へ出荷されていきます。
商品は商社や取扱店に納品する他
自社のショップなどで直接販売します。